【2025年版】EXPO対応メモリ一覧と選び方

AMDのCPU

どうも、ジサ郎です。

Ryzen 7000シリーズ以降のCPUで最大限の性能を引き出すには、EXPO(Extended Profiles for Overclocking)対応のメモリ選びが重要です。

この記事では、EXPO対応メモリの特徴と仕組み、選び方のポイント、そして主要メーカーのEXPO対応DDR5メモリ一覧(型番付き)をわかりやすく解説します。

EXPO対応メモリとは?

EXPO(Extended Profiles for Overclocking)は、AMDが開発したDDR5メモリの自動オーバークロック設定規格で、Ryzen 7000シリーズ以降のCPUおよびマザーボードで使用可能です。

BIOSで「EXPOプロファイル」を有効にするだけで、定格よりも高クロック・低レイテンシな設定が自動適用されるため、初心者でも簡単に性能アップが狙えます。

EXPO対応メモリの選び方(3つのポイント)

1.スペックとRyzen公式対応クロック

  • Ryzen 7000シリーズはDDR5-6000が最適(Sweet Spot)
  • DDR5-5600~6400は安定性と性能のバランスが◎

2.メモリチップ(SK Hynix製など)

  • 高OC耐性があるのはHynix A-Die/M-Dieなど
  • OC目的でなければ特に気にする必要はなし

3.放熱性能やヒートシンクも確認

  • 高クロックメモリは発熱しやすいため、ヒートスプレッダ付きが安心
  • ホワイト/RGBモデルも多く、自作PCのデザイン重視派にも対応

おすすめEXPO対応DDR5メモリ一覧(2025年時点)

メーカー製品名/シリーズ型番(一例)容量クロック備考
G.SkillTrident Z5 Neo RGBF5-6000J3038F16GX2-TZ5NR32GB(16×2)6000MHzEXPO公式対応・RGB搭載
CorsairVENGEANCE DDR5 EXPOCMH32GX5M2D6000Z36K32GB6000MHzブラック/ホワイト有
KingstonFURY Beast DDR5 EXPOKF560C36BBEAK2-3232GB6000MHzEXPO/XMP両対応
TEAMGROUPT-FORCE DELTA RGB DDR5 EXPOFF3D532G6000HC38ADC0132GB6000MHzRGB+高放熱設計
ADATAXPG Lancer DDR5 EXPOAX5U6000C4016G-DCLARBK32GB6000MHzスタイリッシュモデル
CrucialDDR5 EXPO(Micron製)CT2K16G56C46U5W32GB5600MHz高コスパ・白モデル有

※ 型番・仕様は各販売店やメーカーで随時変更される可能性があります。必ず購入前に最新情報をご確認ください。

EXPOとJEDEC定格メモリの性能比較(ベンチマーク)

実際にEXPOプロファイルを適用した場合と、JEDEC準拠の定格設定で使用した場合でどれくらいパフォーマンスに差があるのかを比較します。

下記のように、EXPOを有効化することでマルチスレッド性能やゲーミングfps、実用アプリの処理速度が平均5〜15%程度向上する傾向があります。

テスト内容JEDEC定格(DDR5-4800)EXPO有効(DDR5-6000)向上率
Cinebench R23 Multi約26,000約28,800+10%
Shadow of the Tomb Raider(fps)142fps158fps+11%
7-Zip 圧縮ベンチマーク93,000 MIPS103,000 MIPS+11%

※ 検証環境例:Ryzen 7 7800X3D / B650 / DDR5-6000メモリ(EXPO) / Windows 11 / 空冷環境

よくある質問(FAQ)

Q. XMP対応メモリはEXPOで使えますか?
A. 基本的にIntel向けXMPメモリはRyzenでも使用可能ですが、安定性や最大クロックの点でEXPO専用メモリが有利です。

Q. Ryzen 5000シリーズ以前ではEXPOは使えますか?
A. EXPOはDDR5専用の機能であり、Ryzen 5000以前(DDR4世代)では非対応です。

Q. システムが起動しなくなった場合の対処法は?
A. EXPO設定をBIOSで無効化し、JEDEC準拠の定格設定に戻すと安定することがあります。

まとめ

EXPO対応のメモリを自作PCに組み込むのは、Ryzenの真価を引き出すカギ!

EXPO対応のメモリは、Ryzen環境で最大限の性能を安定的に引き出すための重要な要素です。選ぶ際は6000MHz帯を基準に、信頼性のあるメーカー・チップ・ヒートシンクの有無を確認すると安心です。

自作初心者でも設定は簡単。BIOSでEXPOを「有効」にするだけで、体感できる性能向上が期待できます。

快適なRyzen環境を構築するために、ぜひこの記事を参考にメモリ選びを進めてください!